丸ヨ片野製鞄所では、長く革と向き合い、扱ってきました。 学生カバンのメーカーとして出発した丸ヨ片野の原点は、 確かな製品づくりです。 毎日、重い教科書を運び、体と心の成長を使い手と共有する鞄。 今日のものづくりに満足しない人たちの想いがあふれています。 そして今、丸ヨ片野製鞄所は確かな技術と日常の中に 「遊び」や「ゆとり」をとり入れた「もの」を使う方と一緒に、 作り続けたいと考えています。
革はつねに近くにありました。 革は一枚一枚全て表情が違います。 人間の指紋と同じで、一つとして同じものはない。 そこに生きていた証があり、なめしの水の流れがあり、 作り手のいきづかいが聞こえてくるのです。 それは、地球を宇宙から見た世界の類比ではないでしょうか。 革そのものを素材として、 向き合ってみると色々な意味を持っています。 肌と肌、皮膚、触れたいという欲望。 そこに自分がどう関わるか。 革の声を聞き、一枚一枚が持つリズムをどう引き出せるか。 これはものづくりの原点ではないでしょうか。 触れることで、革に魅了され引き込まれてゆくのです。